thumb_blog_with2_netCADPPB9W
神奈川県のデントリペアプロショップ
トラストデント厚木店の田邊です。

デントリペアは、パテ付けや塗装をしないので限りなくオリジナルの状態に戻す事が可能です。
気になる『へこみ』を無かった事に出来る、この素晴らしい技術で、きっと皆様のお役に立てると思います。


今回の施工例は、一般的にデントリペアの施工は出来ないと思われがちなピラー部分の紹介です。

デントリペアの作業方法は、ヘコミをパネルの裏側から押す事で元の平らな面に戻します。

もしも、空き缶にヘコミがあってそれを直すとしたら、皆さんならどうされます?

空き缶の飲み口から棒状の物を差し込んで、ヘコミを裏から押せばヘコミは直せそうではないでしょうか。
これを一般的なデントリペアとします。(勿論、きれいに直すには技術が必要ですが)
では、空き缶に飲み口が無かったらどうでしょう?

棒が差し込めないので別の方法を考えないといけませんよね。

これが自動車のピラー部分です。
ちなみに、ピラーとは柱部分の事ですが。フロントガラスの両側の柱部分の事をAピラー。フロントドアとリヤドアの間がBピラー。リヤドアとリヤガラスの間がCピラー。AピラーからCピラーをつないでいる、ドアの上、ルーフの外側の部分も含めてピラーと呼ばれています。

この裏から押すことの出来ない部分に出来たヘコミを直す方法が、プーリング工法です。

プーリング工法とは、塗装表面に特殊な樹脂を接着してヘコミを引っ張り上げる工法です。
塗装面を引っ張って硬い鉄板を引き上げる訳ですので、塗装が剥がれてしまう危険が伴います。

塗装が剥がれてしまう危険性を限りなくゼロに近づけつつしっかりヘコミを直す為には、非常に高い技術と特殊なノウハウが必要です。
その為、しっかりとしたプーリング工法を提供出来る技術者が少ない為、ピラー部分はデントリペア不可とされる事が多い様です。

それでは施工例の紹介です。
Mベンツ E63 AMGの右ピラーです。
IMG_6911

今回は、ディーラー様からのご依頼でしたが、『再塗装はしたくない』というオーナー様の希望を叶える為、多くの技術者に相談されたそうです。
お客様の事を第一に考え、最善を尽くす姿勢に頭の下がる思いでした。

最終的にトラストデント本部にご依頼され、正規代理店の中で一番近い厚木店の私が施工にお伺いしました。

トラストデント正規代理店の認定を受けるには、しっかりしたプーリング工法を習得している必要があるので、仮に他の店舗の技術者がお伺いしたとしても、結果は同じだと思います。(物理的に直らない物は、誰が施工しても直りませんし、直るものは直ります。)

IMG_6909

今回ご依頼頂いたヘコミは、すり鉢状に中心部分の深いシャープデントです。
通常の裏から押し上げるデントリペアであれば特に問題は有りませんが、プーリングでの施工では非常に難易度の高いヘコミです。しかもEクラスのボディーパネルは非常に硬いので難しさ倍増です。

IMG_6894

リフレクターボードを使わなくても中心部分が深い事が分かります。


施工後です。
IMG_6916

手間の掛かる作業を繰り返し、肌レベルまでそろえます。
手間を惜しんでいては綺麗に仕上がりません。

IMG_6949

最後に全体の歪みを修正して終了です。


もう1台施工例を紹介します。
BMW 3シリーズです。
IMG_6972
右ピラーに3センチほどですが、折れ目の入ったヘコミです。
このヘコミも裏から押せれば特に問題無いヘコミですが、プーリング工法では折れ目が難易度を上げてしまいます。
IMG_6966
Eクラスよりはボディーパネルが硬く無いですが、折れ目の修正には手間をかける必要があります。


施工後です
IMG_6987
折れ目が消えている事を確認します。

IMG_6984
歪みが無い事を確認して終了です。

小さなヘコミから他店で断られたヘコミまで是非一度ご相談下さい。



ブログランキング参加中です。
1日ワンクリックの応援よろしくお願いします。

車整備・修理 ブログランキングへ
にほんブログ村 車ブログ 車 修理・整備へ
にほんブログ村